■ 映画用語集 ■

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■ ライティング、照明

 初期のフィルムは比較的感光度が鈍かった。はじめは十分な照度を供給できるのは太陽だけであったため、ごく初期のスタジオは太陽光線を集めるため回転するように作られていた。20年代からごく最近までは、巨大で扱いにくいアーク・ライトが映画照明の大黒柱であったが、フィルムの感光乳剤の感光速度が非常に速くなってくるにしたがい、クォーツ・ライト(石英燈)が登場して融通性が増大した。現在では完全に自然光によって撮影される映画も珍しくなく、複雑な手の込んだ照明は必要ではなく、贅沢なものになっている。光が多ければ多いほど、絞りの開口度は小さく、その結果被写界深度も深くなる。露光と照明の計算の中心はフィルムのガンマあるいはコントラストであるが、最近発達したプレ・フラッシングとポスト・フラッシングのテクニックは、コントラストを操作する興味深い方法を提供している。しかし、依然として照明はフィルム媒体の基本的なテクニックである。


■ ライティング・カメラマン

 撮影監督を指すイギリスの用語。


■ ライト・ショー

 抽象的な光のパターンを動かしたり、静止させたりして投映するショー。映画も含めたいくつもの技術を使う。ライト・ショーはロック・コンサートの添えものとして60年代にポピュラーであった。


■ ラスター

 テレビ受像機の画面に走査線が作り出す方形のこと。受信して同期信号が来ると走査線の配列は整然となりラスターは意味を持った映像となる。


■ ラッシュ

 撮影結果を早く見ることができるように、撮影が終わってすぐに作られる速成のプリント。デイリーとも言い、サイレント・ラッシュ、音ラッシュ、同時ラッシュなど、目的に応じて様々な種類がある。


■ ラティテュード、寛容度

 フィルムの露光の度合いを示す言葉。正確にはエクスポージャ・ラティテュードと言う。


■ ラフトラック

 笑い声、拍手、その他の観客の反応。普通、人工的に作られる。撮影後の段階でテレビ番組のサウンドトラックに付け加えられる。「缶入りの笑い」とも言う。


■ リアクション・ショット

 先行するショットにおいて、話されたり、行われたり、呈示されたりしたことに対する人物の反応を示すショット。


■ リア・プロジェクション(スクリーン・プロセス)

 背景が俳優の後ろの半透明スクリーンに投影され、それによって俳優がその場所にいるように見せるプロセス。現在では、さらに効果の優れたフロント・プロジェクションやマット技法が取って代わっている。バック・プロジェクションとも言う。スクリーン・プロセスは和製英語。


■ リアル・タイム

 コンピューター・テクノロジーから借用した概念。出来事が発生している間の実際の時間。例えば、生放送はリアル・タイムである。


■ リーダー

 一巻のフィルムのヘッド(頭部)かテイル(尻尾)につけられる単色(普通は黒)のフィルム片。フィルムの識別、映写フレーミングの位置指定、フィルム本体の保護など、様々な用途に役立つ。


■ 立体映像、立体写真

 対になった2つの別々の映像を片目に1つずつ利用して、映像に立体感を作り出そうとする写真。しかし、現代の立体写真が解決できていない多くの心理学的、技術的問題がある。「オーソステレオスコーピー」は普通の立体的な視覚である。「ハイパーステレオスコーピー」はカメラとカメラの間隔を、人間の眼の間隔よりも遠くして、肉眼では知覚できない奥行感を作り出す。「スードスコピック・ステレオスコーピー」が左右の映像を入れ換えて、複雑な心理学的効果を作り出している。「スードステレオスコーピー」は二次元の写真が奥行感を作り出すのに用いているいくつかのテクニック、例えば二重写し、視差、画面内の動き、から成る。


■ リップ・シンク

 口の動きとサウンドトラック上の言葉とを一致させること。口の動きと声との同調。


■ リード・イン、リード・アウト

 (1)テレビあるいはラジオ番組の特定の部分(セグメント)へ、あるいは、特定の部分から、聴覚的または視覚的に移行すること。(2)番組編成上は、別の番組の前か後に放送される番組。一般的なリード・インは見てくれる可能性の大きい視聴者を、その後の番組へと送り渡す。


■ 粒状性

 フィルムの感光乳剤の質。粒状性の高い感光乳剤は、解像力が弱いが、時にはその「リアリスティックな」雰囲気のために特に使用されることもある。粒状性の度合はフィルムの幅に反比例し現像過度の度合いに正比例する。


■ リール・トゥ・リール

 密閉されたカセットやカートリッジではなく、オープン・リールのテープを使うテープ・レコーダー。


■ ルーマ

 サーボメカニズムにコントロールされる融通性に富んだクレーン。テレビ・カメラとモニターを使ってカメラ・オペレーターは離れたところからカメラを操作することができる。


■ ルーピング(アフ・レコ)

 ポスト・ダビング・テクニックの一つ。演技者は、ループ(環)にされたそのシーンのフィルム断片を見ながら台詞を演技と合わせる。


■ ループ

 (1)カメラや映写機にフィルムをかける際、間欠運動をする「かき落し機構」をうまく作動させるために、フィルムにたるみをもたせること。(2)繰り返し写せるように最初と最後の端をつないだフィルムの断片。


■ ルミア

 ライト・ショーなどで使われる電気的機械装置。スクリーンなどに周期的に動く光のパターンを投映する。トマス・ウィルフレッドによって発明された。


■ レーザー

 「誘導放射による光の増幅作用」の略。1960年にはじめて開発された。レーザーは、様々な光線が同調して凝集された純粋な光のビームを作り出す。その結果、レーザー光線の働きは特殊なものとなる。レーザーなしにはありえなかったホログラフィや電磁シグナルの管による送信にも応用されている。


■ レーザー・ディスク

 アメリカではフィリップス=MCA、日本ではパイオニアが採用しているビデオ・ディスクの一方式。信号を物理的に記録しているディスクにレーザー光線をあて、その反射をフォトダイオードで受光して電気信号に変換し、音と映像を再生する。電流より高周波である光を使うので情報の収容量が飛躍的に増大する他、ピックアップ部とディスクが物理的に触れ合わないので、透明プラスチックで保護されたディスクはホコリや指紋を心配しなくともよく、半永久的に寿命を持つ。


■ レフレックス・カメラ

 カメラマンが、別のヴューファインダーでなく、撮影レンズを通して場面を見ることができるようにミラー・シャッターを組み込んだカメラ。


■ 連辞、サンタグム

 言語学で、表出された言葉同士の関係を指すフランス語。映画などでは、作品を構成する諸要素として具体化されたものの相互関係。モンタージュ論はこれに含まれるとする見方もある。統合要素群ともいう。


■ 露光

 フィルムの表面にあたる光量の度合い。フィルムは恋いに露光過多にされると、非常に軽い、洗い落としたような、夢のような感じをプリントされた映像に与えることができる。逆に露出不足にすると映像を、暗く、ぼんやりした、不吉な感じにできる。


■ ロートスコーピング

 1コマずつ撮影された、1つ1つ違うマットを用いる特殊効果のテクニック。移動マットと同様の効果を上げる。


■ ロール

 カメラ本体は移動させず、カメラの首を左または右へ傾けること。地平線や水平線が傾いて見える。


■ ロング・ショット

 遠景。映画で人物や風景を遠くから撮ったショット。



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